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働き方改革記事「 オフィス環境 」

ちょくちょく...(現ZXY Share)座談会レポート(2018年3月5日開催)

投稿日:2018-09-12  取材日:2018-03-05

ザイマックスインフォニスタザイマックスインフォニスタ

弊社では、ちょくちょく...(現ZXY Share)を活用、又は導入予定の企業担当者をスピーカーに迎え、サテライトオフィスの運用や導入方法、マネジメントなどをテーマに公開座談会を開催しました。
座談会の中では、ザイマックス総研が3,600名超に行ったテレワークに関するアンケート結果報告もあり、リアルな実情も明らかになってきました。
(登壇企業:サントリーホールディングス株式会社、住友商事株式会社、株式会社日立ソリューションズ、富士通株式会社、株式会社リクルートホールディングス(50音順))

早朝時間帯のサテライトオフィス利用者が多い - サントリーホールディングス

早朝時間帯のサテライトオフィス利用者が多いのが特徴のサントリーホールディングス。
長距離通勤者が多く、自宅近くのちょくちょく...(現ZXY Share)に出社した後、通勤ラッシュの時間帯を避けてお台場にあるオフィスに出社する社員も多いといいます。
在宅勤務制度を始めた2010年当時は、介護育児者のみに限定した為、制度利用者はわずか数名だったものの、徐々に制限をなくしていくと、2016年には4,500名にまで利用者が増えたそうです。
各社員が週単位で業務計画を出す同社では、その時に働く場も一緒に考える風土が広がったといいます。
人事労務制度についても「あくまで働く場所が変わるだけだから」という理由で目標設定を変えずに運用できている、と話しました。


2015年からテレワーク制度を開始したリクルートホールディングスは、社員の利用促進に苦心した中、一番効果的だったのは、組織長がメンバーを引き連れて一緒にサテライトオフィスを使ってみる事でした。
シンプルでアナログな方法が意外と効果的なのかもしれません。
また、メンバーの働きすぎを防ぐため、普段からマネージャーがメンバーと積極的にコミュニケーションを図るだけでなく、就業の開始/終了時に上司にチャットで報告し、実際のログイン/アウト時刻と報告に明らかな乖離がある時には注意喚起する、という対策を取っているそうです。
また、2016年以降、キッズスペース付サテライトオフィスの利用が始まると、社員からは
・普段の親子関係が良くなった
・親の働く姿を間近で見てから子供が仕事を応援してくれるようになった
・平日の時間を有効活用できるようになり、週末に家族との時間を増やすことができた、など想像以上の好反応があったといいます。

■アンケートから見えてきた利用実態

ここで、ザイマックス総研が行ったちょくちょく...(現ZXY Share)についての調査結果を紹介します。

【アンケート実施概要】
調査期間:2018年2月13日(火)~2018年2月19日(月)
実施方法:WEBによる配信
配信数:44,429名
有効回答数:3,627名
回答率:8.2%

①利用者の職種は?
1位…営業・販売など外回りの多い業種(33%)
2位…研究開発・設計・SEなどの技術系専門職(24%)
総務・人事・経理・企画など(24%)



外回りのスキマ時間に使いたい営業職の利用割合が一番多い結果になりました。次いで、普段から個人のPC作業の時間が多い技術系やクリエイティブ系の職種が多くなっています。職種によってテレワークの利用度合いに偏りが出てしまう不公平感を社内でどう対処するか、懸案事項になる場合も考えられます。

②約7割が時間短縮を実感
・1日あたりどれ位の時間を短縮できたか?
1位…30分(32.9%)
2位…60分(30.6%)



・ちょくちょく...(現ZXY Share)の利用効果は?
1位…集中して仕事ができた、(69%)
2位…移動、通勤時間が減った(68%)
3位…ストレスが減った(29%)



ちょくちょく...(現ZXY Share)の利用で30分~60分の時間が短縮できたという回答が一番多く、まとまった時間の削減を実感しているようです。また、約7割が集中して仕事ができた、移動時間が減った、など具体的な効果を挙げました。

③ちょくちょく...(現ZXY Share)を利用しない理由は?
1位…良く知らない、使い方が分からないから(41%)
2位…自宅の近くにないから(38%)
3位…客先の近くにないから(17%)



自宅近くにないという理由以外にも、知らない、分からないから使わない、という理由が合わせて約4割にも上り、最初の働きかけが課題になっていることが分かりました。

自社のノウハウや、時には失敗談もまじえた経験談も明かされるなど、大盛況のうちに座談会の幕が閉じました。各社が抱える様々な課題も、テレワーク制度を社内に根付かせようと奮闘している証拠であり、今後も前向きに導入を検討する企業は増えていくだろうと確信を持った座談会でした。

導入のポイントは3つ - 住友商事

2018年秋、本社を現在の晴海から大手町へ移転するのに併せて、サテライトオフィスを含めたテレワーク制度の導入をまさに今検討しているという住友商事は、トライアル導入中の気づきを語ってくれました。
「導入のポイントは3つ。1つめは、性善説に立って導入を進める事。性悪説に立つとルールの厳正化にキリがなく導入が進まない。
2つめは、組織全体でトライする事。少人数だけが実行してもメジャーにはならないし、組織の雰囲気も良くならない。
3つめは、まずは特に社長以下マネジメント層がやってみる事!細かい事を考えるよりもまずは全員がやってみる事が大事」。
やはり、制限やルールをできるだけ少なくする事、全社員が一度は制度を使ってみることが導入のポイントになるようです。 住友商事の事例を見る(リンク)

サテライトオフィスは外出先のスキマ時間を有効活用 - 富士通

現在、テレワーク実施者が約12,000名にも上るという富士通では、在宅勤務は集中して作業したい時に、サテライトオフィスは外出先のスキマ時間を有効活用してPC作業したい時に、と業務によって使い分けする社員が多いそうです。
ルールは比較的少ないものの、テレワークをする際には数日前までに上司に報告する、予定表の中に場所を入力する、など職場単位でルールを決め運用しているといいます。
また、「様々な天災のニュースが目立つ現代では、事業継続の観点からも普段から柔軟な働き方に慣れておくのが大事だ」とも語りました。

ルールを減らしたら導入が進んだ - 日立ソリューションズ

テレワーク成功の鍵はルールを減らしたことだった、と語るのは日立ソリューションズ。
上司への相談は必要ですが、スカイプを常時起動する以外のルールはありません。前出のサントリーと同じく、対象者や場所、時間の制限を減らした所、サテライトオフィスの利用者が格段に増えたそうです。
また、マネジメントには、勤労時間や業務把握ができるレコーダーなど自社製品のITツールを積極活用している様子も伺えました。
なお、社内アンケートを実施したところ、
・仕事の効率が上がった
・仕事と私生活の両立がしやすくなった という意見が多く、他にも
・会社に対する満足度が高まった という意見まで挙がったといいます。
また、テレワークを導入して短時間勤務からフルタイム勤務に戻すことができた社員も多く、週2日だけ東京に出張して残りは自宅のある中部で勤務することで、単身赴任を解消できたケースが発表されると会場からは驚きの声があがりました。
ただ、テレワークによって通勤時間の削減やライフの充実がもたらされた一方、総実労働時間が横ばいかむしろ増加傾向にあり、仕事のやり方を変えていく取り組みに今後注力したいと語りました。